昨日は大阪AUGMで、日本が直面している教育問題をプレゼンテーションの時間半分を使いお話しさせていただいた。全部が全部iPadでは無理だが2020年ぐらいになれば、全部の教材が電子化されるの可能性は大きい。国を上げて早く電子化した国は、早く経済、政治、社会を上向きにできる素晴ら次世代が育つのでは? 恵まれている私立と国内インターナショナルスクールをよく知る私は、この問題を国公立低学年でもiPad導入で、予算削減や子供の「やる気スイッチ」の恩恵を受けると信じてやまない。

日本の教育問題は現在の国内経済問題に関係しているのか? もちろん、教育は国の経済競争レベル左右する一番大きな要素です。韓国では多くの学生が米国の大学に行き博士号をとり、帰国後国家企業に貢献する。サムソンもLGも光の速度で日本の技術に追いつき、ある意味では追い抜いたことは歴然とした事実。iPadに中身95%が外国産、iPhoneは半分近くが日本のコンポーネントだったことを考えると数年の間に大きく先を越された状況だ。

その中で一番重要な「教科書」が完全なるガラパゴスエコシステムの中、2011年に6年ぶり大幅更新となる。日本の教科書、国内外で色々な視点から批判されている。コンテンツは全て文部、専門出版会社と文部OBが作る団体等で仕切られている。海外等の物をそのまま採用する物は無い。また6年かけ大きな内容の方向性を少数の日本人学者と関係者だけで決める非常に閉鎖的なもだ。私も教科書の審査員になりたいと思い文部省のページを見た。大学教授、博士号などが必要なことがわかる。また下に時間があれば見ていただきたいリンクも記載した。


自分自身小学1年生から欧米の自由なスタイルの教育を受けて育った。私はセント・ジョセフ・カレッジ(1999年休校)
横浜インターナ・ショナルスクール(現存)で教育を受けている。小さい頃からかなり自由にシンセサイザー、科学研究など出来る恵まれた環境で勉強した。一番印象に残っているのは音楽、美術と化学のクラスだった。70年代クラスにはマイコンのTRS-80、電動タイプライターのIBM Selectric、S101シンセサイザーやナトリウム等の爆発危険材料が沢山手の届く場所に置いてあった。

美術の先生は人体内筋肉に電線を引き込み第三の手をタイルセンサーとモーターで作ったり、裸で手足に肉は針を刺し、空中に数時間浮く自人体インスタレーションアート等をやっていた。彼は今でも活躍している。かれは1970年代あらゆるバイオ研究所、人工皮膚メーカーや超小型モーターとあらゆるセンサーを求め日本の研究所を歩きまわった。今から考えると彼が日本に滞在していたのは、当時日本はロボット技術などで世界一番基礎素材開発が進んでいたからだと思うだったからだと思う。

信じられないだろうが、彼は今でも自分の腕に手術で人口耳を埋め込んだりしているアーチストだ。彼とは3年間毎日学校で会い、話、影響された。教員に中に日本語の先生以外、日本人先生は少なかった。音楽はアメリカ人Frank Becker、化学はデンマーク人、美術(Stel­larc)はオーストラリア人と世界中の先生がいた。日本で村上隆さんが高校で美術の先生を勤めるような物。刺激的な経験だった。Claes Old­en­burg, Philip Glass, Frank Lloyd Wright ‚ Jacques-Yves Cousteau Henry Mooreに早い内から出会い憧れたのも先生の趣味のおかげだった。

彼らは独自の経験と趣味を我々に教えていた。教材はローランドSH101のマニュアルだったり、Stellarcの「体と精神のバランス論」だった。もちろん一様学校だったので定番のワークブックはあったと記憶しているが、この教材が成績で絞めた割合は非常に小さかったと思う。自分で不思議に想い、探索し、自由に広げられる知識ほど病み付きになる物は無い。

教科書調査官になるにはどうやら完全な学者じゃないとなれないらしい。審査書  (PDF:108KBこの狭き門、分野で才能があるよりちゃんと学術的に経験を積まないと日本の教科書の提案に関われないみたいだ。多くの才能ある教育者や新しい教育方法がまずここで保守的で閉鎖的なオーソリティーに排除される。

日本でも海外と同様、私立中学と高校はこぞってiPadの導入を検討している。少子化の波の中、生徒確保の武器として、独自教育の道具として導入するのだろう。これは嬉しいことだ。当然これらの私立学校は予算がある程度あり、一台数万円のiPadを導入しも事業が成り立つし、教育で利用できる豊富な無料と有料のネットコンテンツ、MacBookより安い価格、クローズドなOSなので小メンテナンス、電力や場所の低減などメリットが非常に多い。

問題は国内メーカーの反発(日本製でない)、文部省と時期教育開発システム開発委員の反対(当然相当な金額のビジネスになるエコシステムは国産であるべき)、コントロールできない等等。

Apple iPadとApple iPad/iTunesのエコッシステムはコンテンツを左右しない提供ブラットフォームで、現に日本人開発者によりi文庫等の素晴らしい読書書庫アプリケーションとコンテンツが提供されている。その上世界中から200,000のアプリケーションが提供されているだけでなく、アプリ自身のApps Store in Appと言うコンテンツショップが複数のコンテンツを細かくアップグレード、追加されている。

一台9万円近いMacBookより16MB iPadであれば5万円を切る。

話は変わって国公立の学校。当然予算も切られ、教員の人数も減らされ、新たに海外メーカーの製品を導入する余裕も考えも無い。しかし「余裕」は実際のところどうなのか?

2011年、6年以上の歳月をかけ、教科書が新しくなる。ゆとり教育の取りやめ

新しい教材は全科目平均で25%増。そのために新しく数億円をかけ「軽く、強い紙を開発」したそうだ。子供への重量負担を考え、特殊な「紙」を開発、この紙は非常に特殊で、耐久性にすぐれ、軽いそうだ。さ、この紙を開発するのにかかった国税はいくらだったのか?あまり掘り下げると迷惑する人が出てくるのでやめよう。

6年間も内容が変わらない教材を提供する国も珍しい。この記事に趣旨とは違うが、近隣諸国の戦争、戦後問題もあやふやなままで、部分部分で相反する曖昧な記載も多いとワイドシーでは批判していたのを思い出す。(悪い意味でワイドショーもそれが仕事ですから)

ー>  海外日本人から見た日本国内の教育

下記は「新教材」のニュースから抜粋したもの:

(1)在オーストリア日本国大使館 掲載

「新・小学校教科書、「ゆとり教育」から決別」
【ジャパン・ブリーフ / FPCJ,No. 1001】 2010年4月5日

「文部科学省は3月30日、小学校で2011年度から使われる教科書の検定結果を発表した。「ゆとり教育」方針に基づいて作成された現行教科書(04年検定)に比べ、今回検定をパスした全教科書の平均ページ数は算数で33%、理科で37%増えたことが目立ち、また国語なども含めた全9教科合計でも25%増加した。「ゆとり教育」全盛時代の10年前の教科書(01年検定)に比べると、算数・理科はともに67%、全教科で43%も増えた計算になる。

新教科書の検定結果は「ゆとり教育」からの決別を目指す文科省の方針を示し、戦後教育史の転機を画すものとして注目された。読売、朝日、毎日各紙は3月31日朝刊で、新教科書検定結果を1面で大きく報じ、さらに数ページにわたり特集解説記事や教育現場での反応を探る記事を掲載した。

◆新学習指導要領に基づく初の教科書検定

小中学校の教科書は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の答申を受けて作成される学習指導要領にそって出版社が編集する。出版社から申請された教科書案は文科省による検定を経たうえで採用される。このプロセスが示すように、教科書内容の骨格を決めるのはほぼ10年ごとに改定される学習指導要領である。

1998年策定の旧指導要領は、そのころ過熱化していた受験勉強といわゆる「詰め込み教育」の弊害を除去するため、「脱・知識偏重」の「ゆとり教育」を唱導し、学習内容を30%削減するカリキュラム作成を決めた。しかしその後の教育状況をめぐり、「ゆとり教育」が学力低下を招いたとの批判の声も高まった。04年には経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳の中学生を対象に実施する「生徒の学習到達度調査(PISA)」で、日本の中学生の「読解力」が8位から14位に低下したことが判明した。「PISAショック」という言葉すらも生まれた。

こうした背景で08年2月に策定された指導要領は、98年指導要領を大幅改定する「脱・ゆとり教育」路線に踏み切り、算数・数学や理科の授業時間の大幅増加など教科内容の拡充を打ち出した。この新指導要領の全面実施は小学校で11年度、中学校で12年度からとされた。

新指導要領に基づいて民間出版社は、11年度から使用される小学校教科書見本を文科省に提出した。これらの教科書が教育現場で採用されるには、文科省による検定をパスしなければならない。検定の具体的な手順として、文科省の「教科書調査官」が内容を調べ、さらに文科相が大学教授、教員などによって構成される「教科用図書検定調査審議会(検定審)」に専門的、学術的な調査を依頼する。今回申請があったのは、小学校が9教科148点で、検定審から記述の正しさや整合性などについて5551件の意見が出された。それを受けた出版社側の修正によって全教科書が検定に合格した。この結果、新指導要領の「脱・ゆとり路線」に対応する初の教科書が生まれることになる。

◆新教科書への主要紙の論調

全国紙5紙のうち4紙が、新教科書検定結果を論評する社説を掲載した。

読売新聞社説(3月31日)は「国際的な学力調査で日本の子どもの学力低下が示され、ゆとり教育の弊害が明らかな以上、学習する量を増やすのは当然だろう」と述べながら、「問題は、こういった教科書を教員がどう使いこなすかである。すべて教えようとすれば、児童の学習能力を超え、『詰め込み』に逆戻りしかねない。取捨選択して、理解度を把握しながら授業を進める力量が求められる。文科省は4月以降、教員の養成、研修の抜本的な見直しに向けて、議論を本格化させる。これまでの方法を検証し、じっくり検討してもらいたい」と論じる。

朝日新聞社説(4月1日)も「教科書の内容が豊かになったのはよいことだ。学びの幅も広げられるだろう。課題は、先生たちにこの教科書をうまく使いこなしてもらうことだ」と要望する。そして「最近は、(先生たちは)授業方法や教材を研究する暇もないほど忙しいという。先生の数を増やし、雑務を減らして、指導力を磨く時間を確保してゆかねば。近年の教育現場は学力低下への批判を浴び、授業時間や教科書のページ数など、量をめぐる議論に目が向きがちだった。そろそろ『質の教育』をめざすことに本腰を入れるときだ」と提言する。

毎日新聞社説(4月1日)は、結びの箇所で検定に触れ「今回の教科書検定から審査の『議事概要』が公開された。『密室審査』批判に応じたものだが、どのような事柄が取り上げられたかは分かるが、どういう意見の応酬があったかははっきりしない。名実ともに『開かれた検定』を実現し、教科書や学校教育に国民の関心を引きつけるためにも、これにも(教科書同様に)分厚い内容を望みたい』と書く。

産経新聞社説(4月1日)は「特徴的なのは、国語で全社の教科書に『因幡(いなば)の白ウサギ』など神話が取り上げられたことだ。神話は古事記や日本書紀などにある古代日本の物語で、その時代の人々の生活や考え方を伝える貴重な遺産だ。ところが、戦後の学校教育では軽視されてきた。」と述べ、「今回は、国や郷土を愛する態度や伝統文化の尊重を重視した改正教育基本法の成立後初めての検定である。同法の理念が教科書に反映されたことは評価したい」と神話記述を歓迎する。
(了)

(Copy­right 2010 For­eign Press Cen­ter / Japan)

※ジャパン・ブリーフは、(財)フォーリン・プレスセンターが独自に作成しており政府やその他の団体の見解を示すものではありません。」

そう、日本在住国民向けではなく、オーストリアに在住する日本人向けの内容である。海外で高内容の授業を受ける父兄がこれを見てさぞかし「日本はどうしたもんか?」と思っているに違いない。私も香港在住時、香港の日本人学校を訪ねたことがある。その学校のレベルは非常に高く、帰国後帰国子女の枠が特別になるのも事実だが、多くの子供は国内有数の名門校に転学する事実もある。

子供だまし

朝日新聞 2010年4月2日 月の満ち欠け、芭蕉が説く?新教科書、伝統・道徳が満載

「文部科学省の検定に合格して2011年春から使われる小学校の教科書には、随所に「伝統文化」や「道徳」の要素が盛り込まれた。いずれも、新しい学習指導要領の中で教育の充実がうたわれたものだ。算数、理科、家庭科……と、教える内容となじみが薄そうな教科まで、あの手この手で記されている。

教育出版の6年理科の教科書では、月の満ち欠けを教えるくだりで、松尾芭蕉の肖像画とともに「明けゆくや 二十七夜も三日の月」の句を載せた。明け方に見える細い月と夕方に見える三日月の写真を俳句の下に載せ、様々な月の形があることを確認させるようにしている。

国語の低学年の教科書では、5社中4社で因幡の白うさぎ、2社でヤマタノオロチの話が登場した。指導要領が、伝統的な言語文化を学ばせる上で「昔話や神話、伝承などの読み聞かせ」を明記したためだ。因幡の白うさぎを載せた社の編集者は「神話を前面に出さず、親しみやすくなるよう工夫した」。ヤマタノオロチを載せた社の編集者は「活劇調だと子どもに受け入れられやすいと思った」と話す。

音楽では雅楽、家庭科では雑煮などの郷土料理……。大日本図書の1年の算数では、数を学ぶ単元で千代紙を使った折り鶴の写真を載せた。最初は普通の折り紙を使っていたが、編集した教科書を読み返して「そういえば全く伝統文化が出てこなかった」と千代紙に差し替えたという。

各教科書には、「道徳」の要素も随所に顔を出す。学校図書は各学年の算数の巻末問題で、指導要領の道徳の部分に出てくるキーワードをちりばめた。正解にたどり着くと2年では「すなおのかぎ」、3年は「せいぎのかぎ」、5年は「友情のかぎ」が手に入り、6年で「希望のかぎ」を手に入れると「未来というすばらしい宝もの」が手に入るという仕立てにしている。

こうした教科書が出てくる背景には、「売れないと困る」という教科書会社側の不安もある。ある社の担当者は「各地の教育委員会がどの教科書を選ぶか決める際『指導要領で強調しているのに、どこに取り入れたのか』と言われると困る」と打ち明ける。その心配から、小さな話題でもとにかく盛り込むよう努めたという。」

何かiPhoneでは盛んなGowallaとFourSquareに似ている「ご褒美」制度。ギミックで教材の質が良くなると思えない。「すなお、すばらしい、ぜいぎ、神話」は悪い話ではないが、本来親や祖父祖母に伝えられ教えられるほうが良いのだろう。離婚、離婚、共働で父兄や祖父祖母が側にいない家族が多い。一局集中都心化した近代社会にも問題がある。

無理矢理教科書をコーヒークリームで薄くするのでは無く、オンラインで豊富な「動く図画、文字と音声」で想像を膨らませてあげた方が良いのでは? リンクで海外の神話やストーリー現存の情報にリンクし、「自分で探す、自分で読む」癖をつけ、「偶然の発見した世界を体験することも悪くないと思う。

Spindler Apple CEOが当時原田アップルジャパン社長の質問「何時戻りましょうか?」への返事

時代遅れな発言が目立つ日本書籍関係キーマンの考え

Con­tin­ued to part II Later.……

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